KODAMA NORIKO
響きを届ける日々

ベートーヴェンとチェロ奏者

私が楽しみにしている木越洋さんのベートヴェンの名曲コンサート。

チェロソナタの1番3番4番です。

曲者ベートヴェンに影響を与えた当時のチェリストの存在はあるのでしょうか・・・?

今日は1番について追ってみました。

 

鍵盤楽器が主役だった18世紀末においては、チェロは主に低音を演奏する楽器でした。

しかし、チェロの技巧はボッケリーニが技術的な限界を押し広げ、

ハイドンが協奏曲としての形式を確立させ

モーツアルトが室内楽の中での歌唱性を磨きました。

この3人の近くにいたチェリスト(あるいは本人)についても興味はありますが

今回はベートーヴェン!

この3人の土台があって、

さらにチェロの地位を大きく変えたのが、

ベートーヴェンが1796年に作曲した『チェロ・ソナタ第1番・第2番』です。

調べていくと、この頃ベートヴェンの近くには

チェロ奏者ジャン=ルイ・デュポールの存在がありました。

 

 

デュポールはチェロの指使いや運弓法(ボーイング)を体系化し、現代のチェロ奏法の基礎を築いた偉人です。

私が知っているのは、「デュポール」という練習曲。(この人のことだったあー。なかなかデュポールと読めない、、、)

 

ベートーヴェンはデュポールの奏法や表現力、機動力を間近で目撃し、

チェロという楽器が持つ独奏楽器としての表現力を強く意識したそうです。

(さすがデュポール!さすがベートヴェン!すごいです。)

こうして誕生した「ピアノとチェロのためのソナタ」は

アノとチェロが対等に渡り合う、世界初の本格的なチェロ音楽の歴史を大きく転換させたそうです。

(この対等にというところがポイントです。)

 

また、この頃チェロは、まだエンドピンがなかったそうです。(デュポールは足に挟んで演奏していたんですねー。)

ベートーヴェンのチェロ・ソナタは、単なる作曲家のひらめきだけではなく、

デュポールという奏者が近くに存在し、

その技術的・音色的な可能性を示したからこそ生まれたと言われています。

名奏者たちの存在こそが、チェロを伴奏の座から独奏の主役に押し上げることなったそうです。

ありがとう!ベートヴェン

ありがとう!デュポール

続く

他の記事を見る